ロスゼロの軌跡

代表の文美月(ぶんみつき)です。

私はロスゼロを2018年にスタートする前に、
2001年に最初の会社を起業しています。

リトルムーン(現リトルムーンインターナショナル株式会社)という、
ヘアアクセサリーの製造・卸・小売、そしてネットショップ4店舗を運営している会社です。

食品とは異なる業界ですが、ロスゼロはヘアアクセのビジネスの経験を元に生まれました。
どうつながっていったかを、順を追って述べたいと思います。

専業主婦が起業し、叶えた夢

私は2000年当時、専業主婦として4年間過ごし2児の育児に奮闘していました。

もう一度働きたかったのですが、再就職がうまくいかず、社会からの疎外感を感じていました。

何のスキルもないにも関わらず、自分で自分の雇用を作りだろうと半分開き直ったかのように、
経営経験も商材もお金も人脈もWEB知識もないまま、自宅のPC一台でリトルムーンというネットショップを立ち上げました。

ヘアアクセサリーに商材を特化し、幸いにもEC業界でいくつか大きな賞をいただけるようになりました。

400万点(2021年末時点で500万点)超のヘアアクセサリーを日本で販売し、
たくさんのお客様に支えられて成長した企業です。社会に対して、その感謝を返したいと思っていました。

とはいえ、最初はヘアアクセサリー企業がどんな社会貢献ができるのかまったくわかりませんでした。

ヘアアクセサリー会社ならではの社会貢献活動を

社会貢献の形を模索しながら、
2010年にスタートさせたのが、インターネットを通じて日本で使わなくなった
ヘアアクセサリーを日本で集め、発展途上国の子どもたちに送るという活動です。

まずは途上国の子どもたちに奨学金を寄付し、そのご縁でラオスに行く機会を得て、販売していないサンプルなどのヘアアクセサリーを大量に持っていきました。

それを配ったら、子どもたちが大喜び!

日本で使い道をなくしたものが、次の誰かの笑顔に橋渡しできた瞬間でした。
私は、この活動を続けるために、不要になったヘアアクセサリーを回収したいと全国に参加者を募りました。

大切なのはサステナブル(持続可能な)仕組み作り

参加者には弊社までの送料を負担していただくかわりに、御礼として、ネット通販で使えるクーポンを発行する仕組みを作りました。

Web上のクーポンなので私たちに発行の費用も手間もかかりませんし、ヘアアクセを送ってくださった方には次回のお買い物に使っていただけるので、会社にもプラスとなり、無理なく活動を継続することができます。

2010年に私が学んだこと、それはサステナブル(持続可能な)仕組みを作ることです。

企業の社会貢献活動は、続けられなければ意味がありません。長く続けられる仕組み作りが必須です。

世界10か国に、4万点のヘアアクセサリーを

リトルムーンには、これまでに約4万個のヘアアクセサリーが寄せられ、2015年には寄贈だけでなく、
カンボジアの職業訓練校で販売し、その売り上げを当NGOに寄付しました。

本当に彼らが求めているのは就業や教育の機会であり、それらがなければ本当の意味で貧困から脱することはできません。
現地で若い人たちの声を聞き、寄贈だけでは支援にならないと気づいたからでした。

そこで、カンボジアのNGOでセールスやマーケティングの職業訓練を受けている現地の人と、
日本で回収したヘアアクセサリーの販売会を開催し、その売り上げを再び職業訓練の費用に当ててもらうようにしました。

ヘアアクセサリーは女の子だけにしかあげられないですが、現地のお金に換えることで男の子や若い人たちの支援にもつながるのです。

2021年現在、寄贈の対象国はカンボジアだけでなく、ラオス、タイ、ベトナム、インドなど10か国に増えました。
(残念ながら2020年以降コロナ禍で活動が止まっていますが、状況が落ち着けば再開する予定です)。

ヘアアクセサリーのリユース経験を次に活かせないか

ヘアアクセサリーに特化している企業の強みを活かし、インターネット通販という得意分野で
途上国への支援を行う社会貢献活動を続けてきました。

しかし、その一方で私は、やはりヘアアクセサリーだけではできることに限界があるとも感じていました。
「もう一歩、先に進むことはできないか。これだけ出来ることがあるのなら、ヘアアクセサリーという枠を外せばもっと私にできることがあるはず」。

日本はモノであふれています。
「誰かがもう要らないと感じたものも、他の誰かが笑顔で喜んで使ってくれるなら、私がその笑顔の橋渡しになればいい。もっと、もったいないものを生かすことに、チャレンジしてみたい」

私は、ヘアアクセサリーの寄贈経験で感じていたことを、他に活かせないか考えるようになりました。

このときにはまだSDGsという言葉はありませんでしたが、今思うと、この時から私がやっていることは根っこが同じでした。

日本で最ももったいないものの一つ、それは食品を安易に捨てること

「じゃあ、ヘアアクセサリーより、もっともったいないものは何だろう?」
そう考えた時に、その最たるものは食品だと気づきました。

2017年から私が着目していたのが食品ロス問題です。

「食品ロスは、数年後にはますます大きな社会問題になり、
政府も解決に向かい後押ししてくれるに違いない。
SDGsという言葉を知る人はまだ少ないけれど、これから浸透してくるはず」という、
私なりの経営者としての考えもありました。

恵方巻の廃棄が問題になる半年前のことでした。

しかし私は、世界的な問題に取り組みたいと言えるような立場ではありませんでした。
子どもを育てながら慌ただしく働いてきた私は、今でこそ食品ロス解決の仕事をしていますが、
長らく、「ロスを出す側」でした。

気づけば冷蔵庫の中や食材の保管棚で食品の賞味期限が切れていて慌てたり、
家の食材を確かめる時間がないまま会社からスーパ―に直行し、
帰宅して冷蔵庫を開けたら同じものがあった、など・・・。決して褒められたものではありませんでした。

しかし、問題意識は常に持っていました。
私は少しずつ、持て余している食材を友人たちと持ち寄って、一緒に料理する会を開くなどして、
身近な食品ロス問題に関心を持つようになっていました。

食べ物を捨てることに胸が痛む人は多いと思いますが、私もその一人でした。

自分ができることはまだまだ小さいことであっても、胸の痛みに正直になって、削減に取組もうと決めました。

一度アンテナを張り始めるとたくさんの情報が入ってきます。
友人が経営する食品会社にもヒアリングし、食品ロスの現状や、ロスが出てしまう日本の構造上の問題を把握していきました。

テストマーケティングとしての、クラウドファンディング

調査を始めた2017年末、食品ロス問題に取り組んでいるのはNPOやボランティア団体が多く、
民間企業が持続的な取り組みに成功している例は少ないと分かりました。
すでにロスゼロの構想があった私は、まずテストマーケティングをしようと思いました。

形が悪くて出荷できない「規格外」の高級チョコレートがあるという知人社長から、
その規格外チョコレートを提供してもらい、クラウドファンディングをしたのです。

「カンボジアの学校にトイレを作るための資金をクラウドファンディングで募り、
規格外のチョコレートを寄付してくれた人へのお礼に使う」というものです。

このクラウドファンディングがうまくいって、カンボジアの支援ができたばかりか、
本来なら捨てられるはずの食品が背景をきちんと伝えることで誰かにおいしく食べてもらえ、
メーカーさんのブランドに傷をつけず食品ロスを減らせました。

SNSでのシェアも非常に多く、想像以上の反響でした。

結果として、一度のクラウドファンディングで、カンボジアでの5つのトイレ建設と
6000点を超える文房具の寄贈ができ、そして264kgの高級チョコレートメーカーの規格外品が、
幸いなことに捨てられることなく参加者に美味しく食べてもらえたのです。

もったいないものを笑顔に変える「ロスゼロ」の誕生

「他にも多くの食品メーカーが同じように、もったいないものが発生しているのではないか?」

このモデルを意義あるビジネスにすることができれば、食品メーカーもユーザーも自分たちの会社もみんなにとってプラスになるはず。
こうして2018年、食品ロスを削減するクラウドファンディングで好感触を得たことも大きな後押しとなり、4月に、Losszero((ロスゼロ)が立ち上がりました。

「ロスを減らし、笑顔を増やす」ために。

食品ロスの削減といっても、やり方はいろいろあります。
どこにフォーカスしてビジネスをするのか?

私はまず、自分のそれまでの経験を最大限活かそうと思い、長らくECをやってきたこと、
もったないものに価値を見出してきたことを軸にロスゼロをスタートしました。

ヘアアクセサリーの回収・寄贈は「もったいない×ヘアアクセ×EC」、
そしてロスゼロは「もったいない×食品×EC」、つまりもったいない食品を、ECを使って削減するビジネスが、ロスゼロの最初のキーワードでした。

最初のロゴは、文美月の長男がつくりました。
私がお願いしたイメージは、「愛と笑顔が連鎖して生まれていく感じ!」でした。なんて抽象的なのでしょう。
このロゴはロスゼロの構想段階から2年間、使っていました。
二代目ロゴがご存知赤いハートのマークです。

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