2021.0601
こんにちは、代表の文美月です。
月刊AMJ(Agriculture Marketing Journal)
の6月号にコラムを掲載していただきました。
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月刊AMJ6月号寄稿 「ロスゼロチャレンジ」
Z世代がなぜ環境問題に関心が高いのか
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今回は、食品ロス削減に関心の高いZ(ゼット)世代について述べたいと思います。
ロスゼロには、全国に10人以上の大学生インターンがいます。
出社(コロナ禍では在宅)して業務に携わる者、
食品ロスや環境問題を取り上げるライター、
SNSでの発信、百貨店イベントを手伝うなど、
自分にあった方法で参加しています。
「食品ロスについて大学で講義をしてほしい」
「環境に関連したビジネスを学びたい」
「食品ロスに関心がある。インターン生を募集しているか」
といった学生からのメッセージが知り合うきっかけです。
インターン生の中には、デンマーク留学で福祉や環境について学んだ学生や、
大学の学食ロスを調べ、改善を図る学生、
環境問題に取り組む企業でのインターン経験者などがいます。
最近の学生は意識が高いと思うばかりです。
なぜ彼らは食品ロスや環境問題に関心があるのでしょうか。
そこには「Z世代」というヒントがあります。
Z世代とは、明確な定義はないのですが、
1990年後半から2010年頃までに生まれた若年層だと言われています。
社会に出た(出ようとしている)20代だと思えば分かりやすいでしょう。
彼らは生まれた時からインターネットやデジタルに触れています。
まさに「デジタルネイティブ」であり、
SNSが当たり前の環境で育った「ソーシャルネイティブ」です。
また、Z世代は幼少期から「地球温暖化」や「リサイクル」
といった言葉に触れることが多く、
早期から社会課題に関心を持っています。
時々、ロスゼロに高校生グループが勉強にきます。
聞けばSDGsという言葉はすでに学校で習っていて、
自主的な課題テーマに食品ロスを選び、スピーチするそうです。
最近は中学入試にSDGsに関する問題が出るとか。
私は大量生産・大量消費・大量廃棄という、
便利さや効率を追求する時代に生まれ育ってきたわけですが、
まさにZ世代の息子の母でもあります。
「自分が若いころは環境についてじっくり考えていなかったのに、
最近の学生は意識が高い」
と感嘆している場合ではなかったのです。
21世紀のど真ん中を生きていく若者にとって環境問題はまさに切実。
今日本が抱える多くの社会課題を生み出してきた側として、
負の遺産を若い世代に押し付けることは出来ません。
大人世代がもっと学ぶことやアクションを起こしていくことは、
ある意味で責務と言えるでしょう。
またデジタルネイティブ・ソーシャルネイティブである彼らは、
SNSなどを通じた情報収集に長けています。
企業が発信する「都合のいいイメージアップ」を
懐疑的にみるようになりました。
先日、ロスゼロを卒業した元インターン生から
「仕事が辛い」と相談がありました。
聞くところによると、就職先を決める際、
企業のSDGsへの取り組みも決め手の一つにしたにも関わらず
いざ入社してみると、実態があまりにかけ離れていてショックを受けた
と言うのです。
雇用の際にSDGsへの取り組みを学生に伝えなければ
いい人材の採用が難しくなってきたのは分かりますが、
都合のいい一方的な情報発信はこれから若い世代に見抜かれそうです。
2020年、菅総理大臣が初めての所信表明演説で
「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」
と明言しました。これはどういうことでしょうか。
地球温暖化につながる温室効果ガスの排出をゼロにする
「脱炭素社会」の実現を目指す企業が成長し、
投資が促されるようになるということです。
また新たな消費の主役が若者に移り、
これからはSDGsがすでに教育に溶け込んできた人たちが
新しいマーケットを作っていきます。
これを見ただけでも、
次世代産業の育成に向けてどこが日本経済の新しい成長の柱なのかが分かります。
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ロスゼロは、食品加工メーカーで様々な原因によって発生する
食品ロス予備軍を直接消費者や企業につなげ
食品ロス(フードロス)の削減を目指す通販サイトです。
日本に溢れる「もったいない」を
ネット通販を通じ、より気軽に、よりポジティブに削減し、
次の笑顔へつなげる取り組みを行っています。
また、ロスゼロはSDGs12番「つくる責任・つかう責任」を
メインとして取り組んでいます。
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